2015年3月23日月曜日

国際ジャーナリスト育成講座

一昨日の3月21日土曜日。
FASID(国際開発機構)の杉下理事長にお声をかけて頂き、理事長が早稲田塾で担当されている「国際ジャーナリスト育成講座」にて話をさせて頂きました。



講座参加者は早稲田塾に在籍中の35名の現役高校生たちだったのですが、今回は通常の講演とは異なり、「模擬取材報告会」という初めて体験するパターンでした。

高校生たちは、「自分が実在するメディアの記者である」という設定で私の取材報告会を取材し、「必ず全員が記者の立場で私に質問をする」というノルマをクリアした後、「自分が設定したメディアで配信するための記事を1時間以内に作成する」という内容だったのです。

杉下理事長にお話しをいただいた時にも面白くなりそうだとは思いましたが、実際に体験してみると、想像以上に楽しい講座でした。

特にノルマである「私への質問」。

模擬報告会のテーマは「ウガンダの子ども兵士」だったのですが、事前にしっかり子ども兵士問題を調べた上で論理的な質問をされる生徒さんもいれば、当日流した映像や写真から自らの感性で臨機応変に質問される生徒さん。
そして中には「あの写真を撮っている時、どういう気持ちでしたか?」と私自身の内面へと切り込んでくる生徒さんもいました。

通常の講演では、子ども兵士問題に関しては内容が非常に重くなってしまうので、必ず光と陰の両面を伝えるようにしているのですが、今回はあえて陰(むしろ闇)だけを報告したにもかかわらず、みなさん厳しい現実から眼をそらさずしっかりと正面から向き合い、人の目を気にせず自分が疑問に思うことをきちんと言葉にして私に問いかけてくれました。

ここ最近のジャーナリスト業界は閉塞感に苛まれているように思いますが、ジャーナリストを目指す高校生たちの真剣な眼差しと豊かな感受性は、「まだまだこの業界の未来も捨てたもんじゃない」と前向きな気持ちにさせてくれる、本当に楽しく有意義な時間でした。

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