2015年7月20日月曜日

「人の尊厳」の講義と「パワーポイント2013」



先週木曜(7月16日)。ここ10年近く前期と後期に一コマずつ受け持たせて頂いている慶應大学「人の尊厳」の講義をさせて頂きました。

いつも通り、アイスブレーキングとして自己紹介をかねたクイズを終え、「さあ、ここから本題に!」とソマリアの動画を流そうとしたところ、プロジェクターに接続している私のPCでは問題なく再生されているのに肝心のスクリーンに映像が流れない…。
ソマリアの動画はまだしも、その後テーマとして取り上げる予定だった「ルワンダのジェノサイド」と「ウガンダの子供兵士」に関しては、動画を使えないとなると話す内容を大幅に変更しなければならず、さすがに焦りました。

講義のアシスタントをしてくれている方が、技術者の方を呼んできてくれ、幸い事なきを得ましたが、原因は私のPC……。
かなりいまさらですが、先月、Microsoftのオフィスを2013にバージョンアップし、今回初めて「パワーポイント2013」の「発表者ツール」機能を使用し、動画を埋め込みではなくリンクとして設定していたのが間違いの基でした。

「発表者ツール」、最大のメリットは、スクリーンに通常のスライドショーを投影しながら、自分のPCにだけ、「次のスライドや話す要点などを記したコメント」を表示できること。
以前のバージョンにも同じ機能があったものの、次のスライドやコメントなどを見るためには別途「発表者ツール」用のモニターを準備する必要があり、実際に使う機会はありませんでした。しかし、2013からはPCのみで可能に――。

「この機能を使って、何か新しい事ができるかも」と考え、珍しく一応前日に自宅でシミュレーションも行い間違いなく動作することは確認したのですが、不覚です……。

後々調べた結果、「発表者ツール」を使用してプレゼンを行う場合、スライドからリンクと設定されている動画は、発表者のPCにのみ表示される「次のスライドやコメント」と同様の扱いになるため、スクリーンに投影することはできないようです。

講義自体は、関係者の方々に助けて頂き無事に終えることができましたが、トラブルで時間をロスした結果質疑応答の時間がほとんどなくなってしまいました。
聴講してくださった学生の方々には本当に申し訳なかったです。
当日聴講してくれていた方で、もし何か質問や疑問点などある方がいらっしゃれば、どうぞお気軽にご連絡ください!

【写真】
通い仕事先の後輩が、平日にもかかわらず、わざわざ聞きに来てくれた上に撮影してくれました。
「人の尊厳」の講義に関しては、今まで一枚も写真がなかったので、とてもありがたいです!

2015年4月1日水曜日

JICA広報誌「mundi」4月号記事掲載

本日発行のJICA(国際協力機構)広報誌「mundi」のグラビアに、ルワンダの記事を掲載してもらいました。
今回は諸事情によりちょっとタイトなスケジュールでの作成だったため、遠い昔ポジフィルムで撮影した写真のスキャンまで手が回らず、画質が若干粗めの物もありますが、お時間がある時にでもご笑覧ください。
ちなみに内容は、娘「コロンベ」の話しです。
http://www.jica.go.jp/publication/mundi/1504/ku57pq00001ojt4q-att/14.pdf

2015年3月31日火曜日

ソラトブクルマ ~福島の高校生たち~

先週末(3月29日~30日)、一般社団法人Bridge for Fukushima(BFF)の代表を務めている8年来の友人伴場さんに声をかけてもらい、同団体が主催している「ソラトブクルマ」というイベントに一泊二日で(@フォレストパークあだたら)参加させていただきました。


「ソラトブクルマ」とは、「自分の将来像を描き進路について明確な目的を持つ」ために、「『大人の仕事を知る』→興味のある分野や職種で活躍している方の仕事を直接お聞きする。『自分を知る』→共同生活を通じて自分の強みを仲間にアドバイスしてもらう」ということを趣旨に、高校生による高校生のための合宿形式のセミナーです。

29日土曜日の夜現地入りし、セミナーの中心である高校生を始め他の参加者である大学生や社会人の方々と時間を忘れて様々な話しをさせて頂き、30日の午前中には「大人」の一人として講演もさせていただきました。

偶然にも先週の早稲田塾に続き二週続けて現役高校生と接する貴重な機会を得て感じたのは、「今時の高校生は凄い!」の一言です。
知識や情熱もさることながら、物事に対して多角的なかつ客観的な視点を持っていることが最大の驚きであり感動でした。
(自分の高校時代を振り返ると穴があったら入りたいと、心の底から思いました…)

未だに大人になれていない自分も、高校生からみれば立派な大人の一人。
「襟を正して、もっと真剣に仕事に向き合わなければいけない」と気づかせてくれる本当に貴重で充実した時間でした。

声をかけてくれた伴場さんをはじめ、駅までの送迎や滞在中色々お心遣いくださったBFFのスタッフのお二人、講演後の質疑応答時に私が伝え忘れた事を絶妙なトークで引き出してくださったファシリテーターのお二人、そして積極的に話しかけてくれたり質問してきてくれた高校生と参加者の方々。

楽しさのあまり、あつかましくも日曜日の夕食まで居座ってしまいましたが、本当に素晴らしい時間を過ごさせて頂き、心の底から感謝いたします。
ありがとうございました!




2015年3月23日月曜日

国際ジャーナリスト育成講座

一昨日の3月21日土曜日。
FASID(国際開発機構)の杉下理事長にお声をかけて頂き、理事長が早稲田塾で担当されている「国際ジャーナリスト育成講座」にて話をさせて頂きました。



講座参加者は早稲田塾に在籍中の35名の現役高校生たちだったのですが、今回は通常の講演とは異なり、「模擬取材報告会」という初めて体験するパターンでした。

高校生たちは、「自分が実在するメディアの記者である」という設定で私の取材報告会を取材し、「必ず全員が記者の立場で私に質問をする」というノルマをクリアした後、「自分が設定したメディアで配信するための記事を1時間以内に作成する」という内容だったのです。

杉下理事長にお話しをいただいた時にも面白くなりそうだとは思いましたが、実際に体験してみると、想像以上に楽しい講座でした。

特にノルマである「私への質問」。

模擬報告会のテーマは「ウガンダの子ども兵士」だったのですが、事前にしっかり子ども兵士問題を調べた上で論理的な質問をされる生徒さんもいれば、当日流した映像や写真から自らの感性で臨機応変に質問される生徒さん。
そして中には「あの写真を撮っている時、どういう気持ちでしたか?」と私自身の内面へと切り込んでくる生徒さんもいました。

通常の講演では、子ども兵士問題に関しては内容が非常に重くなってしまうので、必ず光と陰の両面を伝えるようにしているのですが、今回はあえて陰(むしろ闇)だけを報告したにもかかわらず、みなさん厳しい現実から眼をそらさずしっかりと正面から向き合い、人の目を気にせず自分が疑問に思うことをきちんと言葉にして私に問いかけてくれました。

ここ最近のジャーナリスト業界は閉塞感に苛まれているように思いますが、ジャーナリストを目指す高校生たちの真剣な眼差しと豊かな感受性は、「まだまだこの業界の未来も捨てたもんじゃない」と前向きな気持ちにさせてくれる、本当に楽しく有意義な時間でした。

2015年1月2日金曜日

2015年


明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
山あり谷あり+紆余曲折+右往左往のアフリカ取材でしたが、無事に怪我なく帰国でき2015年を迎えられたことを感謝します。
今年こそは充実した取材ができるよう、日々の行いを改めて幸運の積立貯金をしていきたいと思います。
ちなみにまだスーツケースは帰ってきていません。(アフリカンエクスプレスの担当者。とうとう違う航空会社の責任だといい始めました…)