2012年4月8日日曜日

4月6日

タンザニアからの帰還難民
タンザニアから帰還してくるルワンダ難民 1996年

もう一昨日になってしまいましたが、4月6日は私にとって忘れられないない日です。
18年前の1994年4月6日。アフリカのルワンダで同国と隣国ブルンジの大統領が乗った飛行機が撃墜されました。当時アルバイトをしていたホテルの食堂で偶然見たそのニュースで私の人生は大きく変わりました。

「両国大統領を始め搭乗者は全員死亡。犯人は分かっていません」と冷静に語るアナウンサーの声を聞きながら、エチオピア・モロッコと取材に大失敗し「もうアフリカはこりごり」と思っていた私は、その時「またこれで戦争か」程度にしか感じず、全く関心がありませんした。
しかしその一年後、何となくアフリカが恋しくなった時、なぜか頭にその時に見たニュース映像が浮かんだのです。

そして内戦終結から1年半ほど経った1995年12月。
見えない何かに導かれるようにルワンダの地を踏み、現地で活動していた日本人の方々や、虐殺を逃れた人々、荷担した人々、そして殺害された人々に多くの事を教えられ「ジャーナリストをライフワークにする」と思い定める事が出来たのです。

あれから18年。
「アフリカの奇跡」といわれる発展を続けている現在のルワンダには、虐殺記念館などを除き、目に見える形で当時の傷跡はどこにも残っていません。
しかし人々の心から「あの悲しみと苦しみ」を消し去るには、まだまだ時間が必要だと思います。

残念ながらルワンダを含むアフリカ大湖地域は、ここ最近色々と焦臭いニュースがまた多くなってきていますが、18年前の悲劇を繰り返さないよう「自 分にできることを精一杯やらなければ」と思いを新たにするとともに、ルワンダ内戦で亡くなった方々のご冥福を心よりお祈りします。