2009年2月10日火曜日

酸素マスクと超高級ホテル。そして愛しのスーツケース

無事に到着したスーツケース
無事に到着したスーツケース

土曜日の午後、充電器や接続コード・服・おみやげなどが入った大切な大切なスーツケースさんが何とか無事に到着され、早速すべての機器を充電しました。(詰めていた荷物はすべて無事でした)

もっともホテルまで誰かがスーツケースさんを連れてきてくれるわけもなく、空港スタッフに「届いてないから、明日また電話して」と面倒くさそうに言われたにも関わらず、一縷の望みをかけてタクシーを雇い、往復一時間半かけて自分で空港までお迎えに行ったのですが…。
とにもかくにも、カタールエア、毎日ナイロビまで飛んでいて本当に本当に良かったです。

「Rush」の文字が虚しい…
「Rush」の文字が虚しい…

しかしその一方で、大黒柱のスーツケースさんとは合流出来たものの、緊急着陸とロストバゲージで失った時間は48時間。

元々の予定では出発した翌日の5日(木)・午後2時頃にはナイロビに到着し、翌金曜日にビザの取得やある程度の情報収集をすませ、必要があれば本日(10 日)を使い、すぐに次の目的地ルワンダに向かう予定でしたが、金曜日の午後3時過ぎの到着だったため、まったく何も予定を消化できないまま1週間が経って しまいそうな気配です。

が、さらにその一方で、初の緊急着陸、中国初訪問、人生で一番豪華なホテル宿泊、初ロストバゲージと、わずか数日でこれだけ刺激的なことに出会えたのは、 なかなか経験できることではないので(講演時にいつも冒頭でするクイズのネタにもなりますし)、今となっては結構ラッキーな気がしています。

さてさて、やっと体勢も整ったので、緊急着陸からドーハの超高級ホテル宿泊までを写真でお伝えします。
(事故の詳細は時事ドットコムでニュースになっていたので、そちらをご覧ください)
<酸素マスクの使い方、知っていますか?>
突然天井から飛び出してきた酸素マスク
飛行機に乗ると離陸前にフライトアテンダントが必ずする、緊急時のデモンストレーション。 それなりの回数飛行機には乗ってきたのですが、正直、今まで真剣に見たことがありませんでした。 左の写真が酸素マスクなのですが、ガコッという鈍い音共にこれが落ちてくると、否が応でも緊張します。一度体験した身として僭越ながらアドバイスさせて頂 くと、「絶対に見るべきです!!」。 むしろ「練習させてくれ」と頼んでも良いかもしれません。 緊急時には、この劇画タッチのイラストでさえ、自分が置かれている状況を強く認識させ、恐怖を覚えます。

<緊急着陸→中国・ウイグル自治区。カシュガル>
突然天井から飛び出してきた酸素マスク
突然天井から飛び出してきた酸素マスク。異様な静けさの中、「タダチニソウチャクシテクダサイ。タダチニソウチャクシテクダサイ」と冷たい機械の声がスピーカーから流れ、機内は一瞬にして緊迫した空気に包まれた。


機内を点検するフライトアテンダント
最初は「機体に深刻なトラブルが発生し、もう飛ぶことが出来ないため、軍用の基地に緊急着陸することになりました。着陸時には衝撃が予想されるので、アナ ウンスがあったら対衝撃姿勢をとってください」と、例の冷たい機械の声で伝えられていたが、結局アナウンスもないまま着陸した。


着陸後、状況説明をする機長
着陸後、「中国当局と乗客の受け入れを交渉中だ」と説明する機長。この時点で乗客は自分が中国のどこに今いるのか、誰も知らなかった。


カシュガルの空港
カシュガルの空港。この時点でも、ここが中国のどこだか分からなかった。 (そして寒かった…)


緊急着陸したカタール航空821便
緊急着陸したカタール航空821便。 着陸するまで何が原因かも分からなかった。


空港からホテルに向かうバス
入国審査が終わったのは、緊急着陸から2時間以上経ってからだった。 そしてこのバスでカシュガルのホテルに向かい、一泊。


<カシュガルからカタール・ドーハへ>
カタール航空821便の代替機
カタール航空821便は飛べないため、ドーハから飛んできた代替機に乗り換える。


カタールの首都、ドーハ
カタールの首都、ドーハに到着。


我が家より数段広い部屋
我が家より数段広い部屋。


立派なデスク
「ここで原稿を書いたら無茶苦茶はかどるかも…」と誤解させる立派なデスク。


豪華すぎるキッチンと食器棚
「だれが使うねん?」と突っ込みたくなる、シングルルームにどう考えても不必要な豪華すぎるキッチンと食器棚。 


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